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社長のコラム しゃコラ



社長のコラム、通称“しゃコラ”
そんなあなたは星いくつ? 2008/05/14

世の中、どうしてこんなにあれもこれも「格付け」したがるのだろう。
勤務先から取引先、レストランに居酒屋、温泉旅館に観光地、大学、高校、小学校に幼稚園、そしてスポーツ選手からタレントにいたるまで、かかわりのあるところはみんなこっそり「格付け」して遊んでいるかと思いきや・・・。ペットも家族も、えっ!ちょっと待った、俺も☆表示かよ!・・・と我が身に降りかかったとたん、何でこんなにムカつくんだ?

誰でもそんな風に自分が「格付け」されることを嫌うはずなのに、どうして権威のある「格付け」は気になってしまうのだろう。もしかしたら、あなたも某レストランガイドブック、気になってませんか?
レストランだけならともかく、あっという間に何でもかんでも「格付け」したがる人と、それを気にする人が大発生する世の中になったもんだから、さあ大変。

生まれた病院から住む所まで、「格が違う」と威張る人がいたり、「じゃあ、うちの○○はランキング何位?」と詰め寄る人までも・・・。品格も何もあったもんじゃない騒動が、あっちでもこっちでも・・・。
「何で、あいつと俺が同じランクなんだよ」「あの人と私とが同じだなんて!」
な〜んて本気で言ってる勘違いな人には、もう笑うしかない。不快になる人も少なくない「格付け」。お遊びでやっている分にはいいけど、責任が取れないことは、あんまりいわないことをおススメします。

どうやら私たち現代人は、とんだ「格付け」社会の中にいるようです。日頃から他人がつけた「格付け」を知らず知らずのうちに意識してしまい、自分の体験を基に“やっぱり”と納得するという仕組み。
コミュニケーションのインターネット化が進む今、追い立てられ「格付け」されていく社会は、本当の意味で夢をもてる社会と言えるのだろうか。
今の時代を読み解くために面白がっているうちはいいけど、本気で「格付け」を追い求めるのは危険だ。ふと、グローバリゼーションとは「格付け」社会のことではないかと錯覚してしまうほど、近未来の国際社会において、ひとつの大問題にこの「格付け」社会は成り得るかもしれない。

だからといって世の中、決まり切った評価だけでモノを見ていてはいけません。
どのみち「格付け」とは、評価されるポイントをクリアしたものが高得点を得るシステム。しかし、評価のポイントは本来多様であるべきものだ。一旦評価されて「格付け」されてしまうと、あたかもそれが万能であるかのようにひとり歩きをはじめる。「格付け」、すなわち゛世間から見た評価゛を追い求めすぎると、肝心なモノを見失う恐れもあります。
そう、問題は私たち自身のしっかりとした「見識」なのです。大切なのは、まわりに左右されず、自分自身がどう見て、どう判断するかです。
世間軸よりも、ひと味違った自分軸で生きたほうがブレないし、自分の資質、自分の気質を活かせて幸せじゃないでしょうか。世間にとっては星ひとつでも、自分にとっては星3つ。自信を持ってそんな風にいえるのは、幸せだと思いませんか。


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