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社長のコラム しゃコラ



社長のコラム、通称“しゃコラ”
企業の存在価値 2008/10/20

人は生きていれば数え切れないほどの思い出を重ねていく。楽しかったこと、悲しかったこと・・・。その中でも一生を左右するような転機が、一度や二度は誰にでも必ずあるものだ。
また、人には人それぞれの顔がある。「男は自分の顔に責任を持て」といわれるように、まさに顔は生き様を表すものといえよう。日本人の平均寿命もすでに男性は70歳の半ばを超えている。人生70年といえば長い、長い生涯である。

企業にもまったく同じことがいえるのではないだろうか。違いがあるとすれば、人生には限りがあるが企業にはそれがない。いや、限りあって滅びゆく企業と、永遠に続く企業とがある。永遠に発展する姿こそ、企業の理想像であろう。

当社も今月15日に会社設立70周年を迎えた。人でいえば「古希」の祝いである。だが、今後も発展したいと思っている企業としては、70周年も長い歴史のひとつのフシ目にすぎない。
設立から今日までの70年は、決して順風満帆という訳でもなく、山あり谷あり、雨あり雪あり嵐あり・・・、そんな時間の積み重ねだった。
一言で表すなら、まさにこの70年は、企業の在り方を問われ続けた70年だったといえるのではないか。その結果として、私たちは企業のもつ社会性に一段と責任感を深くしたのだ。ここではその一々を記すことはできないが、たくさんの「失敗という勉強」と、たくさんの「頼もしい仲間たち」に出会い、当社は今、確かに存在している。

会社設立70周年、ここに心静かに思うに、あらゆる企業は「この会社の存在価値はどこにあるのか?」と自問することを止め、会社の存続を自己目的化したときから死にはじめるということである。逆説的だが「私たちは存在しなくてもよいのではないか?」という疑問を受け止める勇気のある企業にしか、生き残るチャンスはないような気がする。
いまさらながら「うまくいっている時にこそ細心の注意を」と、先人達が説いていることを想起せずにはいられない。
私たちはこの言葉を深くかみしめ、挙社一体となって存在価値の確立のため、いっそう堅実な道を歩みたいと、自祝の中に戒心している。


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