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社長のコラム しゃコラ



社長のコラム、通称“しゃコラ”
次こそ夢を! 2010/07/01

私たちは日頃からさまざまな情報を選別しつつ何かを信じ、「次」があることを前提にして生きている。この梅雨空の向こう側にだって間違いなく「次」という大きなものが懸かっているはずだと・・・。
けれども、その安易さには何の根拠もない。

「あと一歩及ばなかった!」

4年に一度、世界中を熱狂させる世界最大級の祭典、サッカー・ワールドカップ(W杯)。90分間の息詰まる猛攻。延長戦に突入し交差する悲鳴と歓声。均衡は崩れず、初のベスト8進出を懸けたニッポンの決勝トーナメント1回戦(日本時間6月29日)はPK戦の末、パラグアイに惜敗。その瞬間、ニッポンにとってのW杯(南アフリカ大会)の終わりを告げる笛が鳴った・・・。
なんとも悔しく、残酷な現実である。素晴らしい攻撃をしても勝てなかった。素晴らしい守備を再三見せても、最後はたった一つのPKミスで敗れ去った。

「1次リーグ突破で十分!」

そう覚悟は決めていたはずなのに・・・。どん底からの躍進劇に沸き返る日本列島の期待があまりに大きかっただけに、この敗戦はやはりこたえる。大会前から「決定力不足」は百も承知の上の戦い。分かっていたとはいえ、終わってみれば世界の壁は、やっぱり厚かった。
サッカーというスポーツは才能(タレント)の集合体だと思う。スピード、テクニック、パワー、高さ、創造性・・・、いずれも生まれながらの抜き出た能力を持つ11人がひとつに集まり、初めて監督が目指す戦術やスタイルが完成する。

「結果を残せば批判は消えていく!」

大会前にはメディアから散々酷評を受けたニッポンのサッカー。
終わってみれば、試行錯誤を繰り返し、迷い悩みながら積み上げてきたニッポンのサッカーのすべてをぶつける覚悟が伝わってきた素晴らしい大会だった。だが・・・、

「ここ一番の勝負強さ、世界との差!」

勝負を分けたのは、一瞬のスキも与えない勝負強さだった。紙一重でもあり、雲泥の差でもある。だが、負けることで、その現実をあらためて突きつけられたのに、なんだかすがすがしい気分も少しある。選手たちも同じ気持ちではないだろうか。W杯という最高の舞台で、世界有数の強豪国に、ニッポンは「連動性」という唯一にして最大の武器を携えて真正面からぶつかっていった。実力差を認めるしかないと素直に思えるほど、勝ちにいき今のニッポンの力を出し切った末の結果なのがうれしい。とはいえ、あまりにも厳しい結末である。
ただ、チーム一丸という意味では負けていなかったのも事実だ。この組織力と団結力こそが、ニッポンの持ち味として厳しい戦いを支え、1次リーグを勝ち抜く要因となったのだ。

「次こそ真価が問われる時!」

ニッポンのサッカーが、乗り越えることができなかった先にどんな世界が広がっているのだろう。経験できない究極の瞬間を垣間見たからこそ、もう一度、と追い求めてしまうのも人として当然のこと。
この大会でニッポンのサッカーは、私たちに「次」があることを、ちゃんと示してくれた。ニッポンのサッカーが、世界で勝つために何が必要なのか。
間違いなく、もう「次」への挑戦は始まっている。


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