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社長のコラム しゃコラ



社長のコラム、通称“しゃコラ”
夏の風物詩 〜花火大会〜 2011/07/25

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例年より早く梅雨も明け、ニッポン中が夏本番を迎えている。
夏はニッポン人にとって夏休みなど、四季の中でもイベントが多く、子供の頃の思い出と重なる印象深い季節。きっと誰にでも振り返るだけで数々の夏の風物詩があるはず・・・。そんな夏の風物詩といえば、やっぱり花火大会だろう。
花火好きのみなさん、おまたせしました!今回は夏の風物詩の代表格『花火大会』をレポートします。

浴衣姿のモデルを表紙に各地の花火大会のスケジュールを掲載、というのがこの時期の情報誌の定番だ。江戸時代頃から行われ始めた花火は伝統芸能ともいえるものだが、近年では景気の低迷から、中止に追い込まれる花火大会も少なくない。参加者のほとんどが観覧する側のため、意外と知られていないのが花火業界。大震災を機に自粛ムードが広まり、今後の淘汰を懸念する声も上がっている。

一見すると、お金の無駄遣いに見えて、そんなお金があったら復興資金に回すべきだというご意見もあるかもしれない。だか、私はそれでも夜空に花火が打ち上げらける光景を見たい。ネットや高画質のハイビジョン放送などで動画を手軽に見ることができるようになっても、花火はやっぱり実際に鑑賞しないと迫力が全然違う。夜空を彩る大輪の花火と、ちょっとずれて聞こえてくる音と、震える空気の感じってのは、モニターとスピーカーでは、まず再生は不可能だ。

今夏も趣向を凝らした花火大会が、県内各地で開催される予定。先日(23日)は、広島港一帯が舞台の「第9回広島みなと夢花火大会」があり、浴衣を着て納涼気分を味わってきました。
午後8時、大音響とともに金銀に輝く大輪が真っ黒な夜空に咲いてスタート。潮の香りに乗せて、約一万発の花火ショーが繰り広げられ、過去最多の約43万人(主催者発表)の見物客で周辺は大変な混雑。滝のように降り注ぐ光のシャワーの下、空を見上げる観客からは、時折感嘆の声が漏れていました。
そんな中、打ち上げられたすべての花火が、夜空に溶け込むようにパッと消えていった・・・。

パッと瞬間に散ってしまう花火たち。

花火ってやつは、その‘はかなさ’ゆえに、むしろ形あるものよりも強く、人の心に残る。
そしてその‘はかない花火’は、ニッポンの今後の復興に向けての心のモニュメントとして必ず記憶されるはずだ。今年は花火大会を被災地への追悼に捧げる大会主催者も多い。夏の風物詩としての花火大会が今年も行われることは、人々の日常が途絶えることなく続いているという証。
今のニッポン人にふさわしい「自粛」とは、そういうことかもしれませんね。

いよいよ今週末は、地元の「呉海上花火大会」。是非、この目で見て楽しみたい。


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