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社長のコラム しゃコラ



社長のコラム、通称“しゃコラ”
ご近所さんにはご用心 ! 2012/09/06

ニッポンと周辺国(ご近所さん)との間で領土をめぐる緊張が、ここにきて一気に高まった。
韓国との竹島(島根県)、中国・台湾との尖閣諸島(沖縄県)、ロシアとの北方四島(北海道)に関する領土問題は、それぞれ個別の事情を抱え、解決策を見いだすのは容易ではない。国内情勢に振り回された現政権は外交への目配りを欠き、対応が後手にまわってしまった。いずれも日本外交の非力さを印象づける結果となっている。言葉は悪いが、完全に‘なめられた’格好だ。

急速に経済発展する「世界の工場」の中国、スマートフォンなどで世界を席巻する大企業を抱える韓国、原油高を背景に躍進する資源大国のロシア。
この3カ国(ご近所さん)が経済的な力を増大させる一方、ニッポンの国際的な発言力や影響力が相対的に低下していることが、強気の背景にあるとの見方も出ている。今後の成り行きが気掛かりだ。

ニッポンとしては、過去の経緯も含めた正確な事実関係を広く国際社会に知らせる努力が欠かせない。説得力のある事実関係と歴史認識を持って政治が全面に出てこなければ、危機感も伝わらない。そうでなければ国民の理解を得た強い外交は展開できないだろう。

国として相手国(ご近所さん)に冷静な対応を求めるのは当然である。だがそれと同時に、これまで日本政府がいったいどれだけ危機感を持って隣国(ご近所さん)との領土問題に対処してきたのか、また今後どのように向き合っていくのか、が問われているのだ。

友達なら選ぶこともできる。だけど、「ご近所さん」は選べない!

隣近地域で国境が隣接しているわけだし、何かと顔を合わせることも多く、経済のつながりは無視できないほど深い。今では文化、芸能、人的交流も頻繁で複雑に重なっている。まずは今の現状を受け止めた上で中韓露(ご近所さん)と、今後どのようにつき合って行くべきなのか、今一度考える必要があるだろう。
近隣諸国(ご近所さん)との関係は、ニッポンの将来の国益確保の大きな要素のひとつ。つき合い方を考えて長くいい関係を保てるようにしたいものだ。

でもグローバルでソーシャル・ネットワーキングな世の中で、国境とか領土といった枠組みがまったく意味をなさない時代がそこまで来ているかもしれない。
すさまじいスピードで新しい概念が生まれ、地球規模で物事を考え、文化、風習、言語までもがミックスされ、今やあらゆる分野で境界はなくなりつつある。
そのうち領土問題や歴史認識でごちゃごちゃもめなくてもいいような新しい秩序や価値観で形成された世の中になってくれれば争いごともなくなるのだが・・・。

それまでは厄介なご近所さんに、くれぐれもご用心 !


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