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社長のコラム しゃコラ



社長のコラム、通称“しゃコラ”
旅をめぐって 2013/01/09

時代を行き来したいと思ったら、地球を水平に移動(旅)すればいい、と言った人がいる。
あるところでは、まるで急激に高度成長を進める過去のニッポンの姿を目の当たりにしたかのような錯覚に陥り、またあるところでは、これからやってくる成熟した未来都市の姿を垣間見ることができるだろう。

旅は、人を過去にも未来にも運んでくれるタイムマシーン(装置)のようなものかもしれない。そして、旅のもう一つの魅力は、知らないものや忘れかけていたものとの出会いだ。自然や町並みの美しさ、異国の文化や風習、人のやさしさやぬくもり、風の香りなど、旅は私たちに未知のものを見せてくれる。そこから、きっと新しい世界への扉が開いていくはずだ。

旅という装置の中では、初めて体験することだけでなく、日常の中で忘れかけていたことも、新鮮な思いで見たり感じたりすることができる。そして、どんなに綿密に計画しても、思いがけないことが起きるのが旅。人生がよく旅にたとえられるのは、旅と同様、計画通りには運ばないものだからだろう。
そんなハプニングさえも楽しむ気持ちになれば、旅の面白さは、より深まっていくのかもしれません。

 
関西空港からJAL78便   バルコニーからの景色

 

空港に降り立った瞬間に「帰ってきた!」って思える場所は、そうそうない。私にとってハワイはそんな所。
何よりも身体に優しい“ハワイの風”が好きだ。あのハワイ独特の心地いい風を感じているだけで、忙しい日常から心も身体も頭も一気に解き放たれる気がする。
頭に詰まった思考や、どんな心配事も、飛んで行ってしまうような解放感がある。ただ癒されるだけじゃない、もっとパワーチャージして元気になってまた頑張れる、ハワイはそういう特別な場所。
と、いうわけで、この年末年始、家族とハワイ旅行に行ってきました。

 
人気フレンチレストラン「MICHEL'S」   宿泊ホテル「シェラトン・ワイキキ」

 

以前訪れた場所に時間をおいて再訪すると、否応なしに時間の経過を感じさせられるものだ。特に、過去に見たことのある壮大な風景を再び見ると、自然に対していかに人間が小さな存在であるかを痛感したりもする。

実は以前訪れた時も年末年始で、同じように心地いい風を感じたのを覚えている。そのせいかもしれないが、飛行機を降りた途端、あっという間に時間が短絡し、以前訪れた時と時間の経過を感じながらも現在と過去がつながった気がした。
確かに旅行をしていて何年ぶりかに同じ場所に来ると、しばしばこういう感じになる。しかし、今回はとくに顕著だ。つい先月来たばかりのような気がする。ここ1年のあいだに私の周辺では、いろいろなことがあった。それがふぅーと思い出されてくる・・・。だが、それはすべて是空だというかのように、以前と同じ風と時間がそこにあった。

時間と旅、そして自然との関係が見事にマッチした瞬間だ。

この先もハワイを訪れ、風に当たり日常生活をリセットすることがあるだろう。その時もまた、時間の経過を振り返ってしまうに違いない。記憶をたどり失敗を悔んだりするに違いない。しかし、振り返ったからといってどうなるものでもない。
旅と人生とは、おそらくそんな関係なのだから・・・。


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