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社長のコラム しゃコラ



社長のコラム、通称“しゃコラ”
アルジェリアの悲劇 2013/01/30

本来、生とは不確定なものだ。今生きている者が明日も生きている保証など、どこにもない。それでも明日も自らの生が続いていることを仮定して、私たちは日常生活を営み予定を立てている。
その仮定があくまで仮定に過ぎないことを、今この国に住む私たちへ強烈に思い知らせた出来事が「アルジェリア人質事件」ではないだろうか。遠い外国「アルジェリア」で起こった大規模テロは、多くのニッポン人を巻き込む悲劇となり、日々を営むためのバランスを失わせるほどの威力でニッポン中に大きなショックを与えた。

異国の地で奮闘しながら、テロの不条理に屈した「企業戦士」たち。ニッポンから遥か離れた異国の地で危険にさらされながらもあえて頑張れる理由とはなんなのだろう。家族と離れて海を渡り、その国の経済発展に陰ながら貢献してきた姿が、多くの人の心を揺さぶる。だが、家族の切なる願いは無情にも届かなかった・・・。

技術者としてのプライド、日の丸を背負ったニッポン人としての誇り。それらを打ち砕いた、今回の事件。残念ながらこのテロ事件によって、10人もの尊い命が犠牲となった・・・。

ニッポンが今日の隆盛を実現する上で、世界の最前線で活躍してきたこうした人々の貢献は極めて大きい。今もニッポン企業は北アフリカなど各地で、資源をめぐる国際競争の最前線に立っている。人道支援で活動する非政府組織(NGO)などのニッポン人も多かろう。今後、政府は邦人の安全確保をどうするのか。企業や個人はどのような対策を講じることができるのか。国際テロはそのやり方も標的も日々変化してきている。海外で働く技術者を従弟にもつ私にとって、他人ごとではない事件だ。

改めて、卑劣なテロに怒りを禁じえない。ニッポンは、この痛ましい犠牲を乗り越えて、狂信的なテロ活動を世界から根絶するため、国際社会と連携してテロ対策に取り組まなければならない。この現実から決して逃げてはいけない。
同時に、今回の犠牲者の理不尽な死に怒りを憶えつつ、現在も世界中で戦ってる現役の企業戦士の方々に無事での活躍とのエールを送りたいと思う。
そして、何よりも今回のテロ事件で犠牲になられた方々並びにご遺族に対し、改めて心より哀悼の意を表したい。


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