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社長のコラム しゃコラ



社長のコラム、通称“しゃコラ”
結果は勝ち負けだけではない 2013/03/21

大歓声は、一瞬でため息に変わった・・・。

野球の国・地域別対抗戦、第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は17日(日本時間18日)、サンフランシスコのAT&Tパークで準決勝を行い、日本はプエルトリコに1―3で敗れ、3連覇の夢は果たせなかった。

惜敗と言えばいいのか、完敗と言えばいいのか。

テレビのスクリーンに映し出された内川選手の涙や呆然とする田中将選手の姿。中田翔選手はしばらくの間、ベンチから立つことすらできなかった・・・。遠くサンフランシスコからの映像に侍ジャパンの悔しさは充分に伝わってきた。その反対側で相手のプエルトリコの選手たちは、まるで優勝したかのようにはしゃいでいる。

たらればはスポーツの世界に禁物だろうが、ついつい、たらればを語りたくなるような内容の試合だった。

試合終盤の焦りからくる自滅。WBC3連覇の夢を阻んだのは、緻密な野球を掲げるニッポン代表が、一番やってはいけない失敗だった。
土壇場に起こった痛恨のミス。1−3と2点差としてなお1死一、二塁で一塁走者の内川選手が飛び出してアウトになったプレーは、ある意味、今回の日本代表の強さと脆さを象徴するようなものであったように思える。
だが、負ける時というのは、大体こんなものだ。侍ジャパンの戦士たちには、決して下を向いてほしくない。また、監督や選手に対する安易な非難も不要だろう。

今大会中には、国を超えたさまざまなドラマも生まれた。特に台湾戦の緊張感あふれる試合は、名勝負として歴史に刻まれることだろう。
加えて東日本大震災に対する台湾からの多大な支援に感謝の気持ちを伝えるべく、当日観客席でプラカードを掲げるなどして、台湾チームに声援を送ったニッポン人も多かった。球場に行けなくてもインターネットやテレビを通して謝意を伝えるニッポン人は増え続け、その行動は台湾の人々に伝わりしっかり受け取められているとも聞く。WBCという野球の世界大会がきっかけで、日本と台湾は互いのスポーツ精神を称えあった。同時に“友としての絆”を、深めることができたのではないだろうか。

スポーツは、結果がすべての世界。しかし、結果は決して勝ち負けだけではないのだ。

 

 


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