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社長のコラム しゃコラ



社長のコラム、通称“しゃコラ”
総選挙といえばAKB 2013/06/11

今の時代、どんな出来事でも受け手はネタにする。そして一方的な想いをぶつけてくる。同調する人が集まればそれはそれである種の力にもなる。当然、盛り上がる。大勢の人に届け、と願う発信者にとっても‘してやったり’だ。

でも、ホントにそれでいいのだろうか?次から次へとあまりに発信のスピードが早すぎないか?ネット上でこんなことを書くのは野暮ってもんだが、情報を発信する側にとって、この‘速さ’は相当厳しいと思う。今、表現するということは、発信者も受け手もこのスピードと向き合うことでもあるのだ。

さて、選挙である。選挙といっても衆議院選挙や参議院選挙ではない。ましてや市長選挙や市会議員選挙でもない。今や世間で選挙といえば、「AKB48選抜総選挙」。

全国ネットで生中継された開票速報番組をご覧になった人たちはどんな風に感じただろう?会場となった日産スタジアム(横浜)には、7万人のファンと、国内外から700以上のメディアが集まり、お祭りムードに沸き返る。ファンにとっては政治以上(?)の関心事だ。

私は途中からテレビで観たが、画面の中で起こっている‘出来事’について行けず、番組の異様な盛り上がりに少々違和感を覚えた。でも、これだけ多くのファンを集め、全国レベルで盛り上がれるイベントがあるということはとても良いことだ。ついて行けてない私が、世間とちょっとズレているだけなのかもしれない。

秋葉原の劇場からスタートし、いまや巨額のマネーが動くドル箱アイドルとなったAKB48。それだけに、メンバーやファンだけでなく、各所属プロダクションやテレビ局、スポンサーなどの思惑が入り乱れている感じが少し痛々しくも感じる。でも、そんな風に感じるのも、ついて行けてない証拠。

今後、大人たちに消費されつくした末に、彼女たちはいったいどこに行き着くのだろう。今の時代のスピードと一番向き合っているのは、実は彼女たちかもしれない。

 

 


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